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はじめまして

 投稿者:松平耕一  投稿日:2005年 8月16日(火)18時23分17秒
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  >midoriさん

話しかけてくださって、ありがとうございます。Midoriさんはどんな方なのでしょうか。自分はこんなことに興味を持っているとか、最近、こんなものがこんなふうに面白かったとか、あるいはまた、ぼくの『死霊』論をどんなふうに読んだとか、何かございましたなら、何でもお気軽に教えていただければ嬉しいです。ぼくに関していえば、この夏休みは、前半はバイトばかりしていました。このところは毎日高校生レベルの英語の勉強をしています。疲れたら、漫画喫茶にいってぼんやり漫画をながめます。この夏で、ある程度英語が読めるようになることが目標ですが、難しいところがあるようです。一分一秒を惜しんで勉強しなければと思います。

 ところで、ぼくはよく目上の方と問題をおこします。学期末も大学の飲み会で、場をしらけさせてしまいました。これはぼくの性格なのですが、ぼくは、常に自分が戦争状態におかれていなければ、勉強をしたり、努力をしたりする気になれないのです。お互いに切磋琢磨をしあい、能力を伸ばしあうためには、ある程度の緊張関係というものも必要だと考えます。そんなわけで、年配のかたに怒られても、割とへいちゃらな顔をしています。
 しかし最近、十才ほどの子供にえらくヘコまされました。その子に、松平は「口がすべる人だ」という旨の指摘を受けたのです。その言葉を、その言葉へと導く経緯がいろいろとあったのですが、それは、ぼくを猛烈に打ちのめす言葉でした。その日以来このところ、毎日悪夢を見ます。ゆうべも、その子が夢の中に登場し、ぼくの隣にたたずんでいました。その子は、ぼくの、「子供を子供だとして侮る心」を見抜いていました。そして、ぼくの焦りと劣等感に由来する、自己中心的な、自分だけで楽しむぼくの言葉を、正面から打ちすえました。
 言葉とはつねに他人との関係のなかであるものなのでしょう。言葉とは対他的な「場」でしか成立しないものなのでしょう。しかし、語り手と聞き手の間では、常に潜在的に支配と服従の関係が成立するものなのでしょう。それでも他者の前で、無理にでも発話というものを行わざるを得ず、そしてその発話が、他人にとって肯定され、また、自分も楽しめるものを目指さなければならないとき、どんな言葉なら、物語なら共有されうるのか。
書き言葉というものは、話し言葉にくらべて、「場」というものを飛び越える性質があるかと思います。そして、空間的、時間的に「場」というものを押し広げることもあるかと思います。一方、この書き言葉の世界では、対他的な緊張感というものが薄れてしまうこともあるのでしょう。内面は膨張します。書き言葉の世界において、人間の自意識というものは、牛が青々とした草原で草を食むように、肥え太ることもあるかと思います。そこで、「文学」というものを、もしやろうとするとしても、対他的な「場」をくぐりぬけ、濾過されたものでなかったとしたなら、その「文学」はたいした魅力をもちえないものとなるのでしょう。この掲示板にしろ、他のことでにしろ、どうもぼくは「場」をつくるのに失敗ばかりしているなと反省しています。

 何かありましたなら、どなたでもどうぞ。
 
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