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ダダのこね方

 投稿者:松平耕一  投稿日:2005年11月 1日(火)01時10分28秒
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   なるほど、midoriさんのおっしゃることはそのとおりだと思います。ぼくはそろそろこの業界を去るかもしれません。研究をするにしても小説を書くにしても、尊敬する人に褒めてもらうとか、情を寄せる友人に楽しんでもらうとか、愛する人に微笑んでもらうとか、そんな結果が伴わなければどうにもモチベーションが落ちてしまうなと思いもします。生活費や授業料といった金銭的な面と、将来への不安という精神的な面が特に問題です。
 ぼくは、他人なり世界なりへの違和が、自分のなかにたまっていっていたのですが、文学をやるということは、それを発散するのに有効な手段だと感じていました。人間はしゃべらなければ生きていけない生き物だと思います。一方で、人の話を聞かなければ、話を聞いてはもらえないものでしょう。精神病の開放治療、といった面が、特に創作の世界においては見られるように思います。
 学校では、いじめるものといじめられるもの、そのSM的な世界がどんな教室でもみられることがあるかと思います。ぼくは中学生以来、学校という空間に、公衆の面前でレイプされる悦び、というものを求めてきたかもしれません。それらは、文学にとっても政治にとっても、本質的な何かなのではないのか、と思っていました。ぼくはそれが羨ましくて、そこへと踊りでようとしましたが、話題を作り続けることは大変です。適当なところで、ぼくも見物客に回りたいと思います。自己の存在価値を、他者との調和の中で、バランスよくつくりだせるか、それがうまくいくかどうかで、人生が幸福なものかどうか、決まるのでしょう。
 院に来て、自分の考えの杜撰さは思い知らされました。参加することに意義がある、といったような学部でのノリは通用しない。読むことは楽しいけれど、書くことは辛い、とハルキは言いました。プロというものはそういうものなのでしょう。重みのある言葉だと思います。人間にとって口説くこととその誘いにのること、ある言葉を発することとその言葉が受け入れられること、商品を売ることとその商品を買うことは、すべてそれぞれ近しいことであるのでしょう。それらの関係性を成立させるには、要領のよさと努力と、奇跡とが必要なのでしょう。
 それでも生きているかぎり文学は続くのでしょう。法制度や共同体が、罪とし、恥とすることも、文学は「すべてよし」(キリーロフ)とするものだと思います。
 midoriさんは何かしら、作品をお書きになったり、文学仲間なりをお持ちになったりなさっているのですか?
 
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